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黒田代官屋敷(静岡県菊川市) [古城めぐり(静岡)]

DSC08302.JPG←屋敷外周の水堀
 黒田代官屋敷は、徳川家の直参旗本本多日向守の知行地を支配する代官所跡である。黒田氏は、越前黒田庄を領した黒田下野守義次を祖とし、永禄年間(1558~69年)に8代九郎大輔義則が遠江に移住し、今川義元に仕えたとされる。今川氏没落後は徳川家康に仕えて高天神城主小笠原長忠の組下となった。1574年、武田勝頼によって高天神城が攻め落とされると、義則・義得父子は城を出て平川村へ戻り、帰農した。江戸時代に入り、岡崎城主本多忠利の庶長子助久が1645年に当地を分地されると、黒田氏はその代官となって幕末まで存続したと言う。
 黒田代官屋敷は、現在国の重要文化財に指定されている。周囲を水堀で囲まれたほぼ方形の中世居館の形状を残しており、また内部には江戸時代の長屋門や主屋、蔵なども残っていて、往時の雰囲気そのままという感じである。現在でも黒田家の方が住んでいるが、建物内部以外は一般に公開されており、その寛大さには頭が下がる思いである。訪問時は、まだ梅が咲き始めたばかりの頃で、宅内の梅を見に訪れている人も多かった。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.699090/138.084272/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:陣屋
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