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花崎城(埼玉県加須市) [古城めぐり(埼玉)]

DSC06338.JPG←城址公園内に残る水堀
(2007年6月訪城)
 花崎城は、細萱氏の居城粟原城の支城である。戦国時代中期に小田原北条氏の勢力と越後上杉氏の勢力が関東で激突する様になると、花崎城もその抗争に巻き込まれることとなった。1560年、初めて関東に出馬した上杉謙信は、翌年3月、北条氏康の小田原城を大軍で包囲攻撃した。この時、粟原城主細萱民部少輔光仲は、70余人を率いて小田原城に詰めた。わずか11歳の長子半左衛門泰秀が花崎城を守っていたが、小田原城から軍勢を退いた謙信はその帰途、羽生城主木戸宮内少輔忠朝に粟原城と花崎城を攻め落とさせたと言う。

 花崎城は、武蔵中部に多い、低湿地帯に浮かぶ浮島のような平城であったと思われる。現在は市街化が進み、城址には東武伊勢崎線が東西に貫通し、その北側は住宅地に変貌しているが、それでも東武線の南側に城跡公園として残されており、僅かだが遺構が確認できる。現地解説板によれば、畝堀・障子堀・角馬出などが発掘されたそうで、北条氏の築城技術が導入された縄張りであったらしい。残念ながら角馬出は住宅地となって破壊されてしまったが、前述の城址公園内に水堀跡と曲輪の塁線が見られる。これほど市街化が進んだ中にも、僅かでも遺構が残されていることは、非常に嬉しいことである。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.111461/139.627680/&base=std&ls=std&disp=1&lcd=_ort&vs=c1j0l0u0f0
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