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髻山城の小城(長野県長野市) [古城めぐり(長野)]

IMG_3289.JPG←主郭付近の竪石垣
 髻山城の小城は、髻山城の出城である。いつ築かれたかは不明であるが、髻山城が5度に渡る川中島合戦の中で、上杉・武田両軍の進出中継点となっていることから、本城と同じ頃か、或いは争奪の過程で防衛機能を強化するために追造された可能性が考えられる。
 髻山城の小城は、髻山城南東の標高640mの円丘上に築かれている。北西斜面を直登するしかないが、明確な遺構には乏しく、山頂の主郭と南の腰曲輪ぐらいしかはっきりしていない。主郭も荒れており、砕石がゴロゴロしていて、石垣が崩されたのか、森林伐採などで掘り起こされたのかもはっきりしない。竪石垣も見られるが、近世には畑になってもいたらしいので、遺構かどうか明瞭ではない。一番明確なのは前述の南斜面の腰曲輪で、上から見るとはっきり削平された曲輪となっており、明確に遺構と考えられる。登ってきた北西斜面にも小さな切岸で区画された平場が見られるが、こちらは耕地化に伴うものである可能性がある。結局、かなり消化不良気味の遺構で、砦ぐらいはあったことは間違いないが、それ以上積極的な普請もされていないように見受けられる。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.717782/138.246138/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
タグ:中世山城
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