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秋山光朝館(山梨県南アルプス市) [古城めぐり(山梨)]

DSCN2717.JPG←熊野神社周囲の斜面
(2020年8月訪城)
 秋山光朝館は、甲斐源氏の一族秋山太郎光朝の館である。光朝は加賀美遠光の長子で、始め加賀美太郎と呼ばれたが、大井庄を支配するに及んで山寄りの要害地秋山に館を構え、秋山太郎と称した。弟小笠原長清と共に京都で平知盛に仕え、平重盛の女婿となっていた。そのため、1180年の源頼朝の挙兵の際に遅参して不信を買い、また平家との近さから甲斐源氏の中で次第に孤立していった。平家滅亡後は頼朝に疎まれ、1185年に甲斐源氏の勢力伸長を恐れた頼朝に命で鎌倉勢に攻撃され、光朝は雨鳴城中野城のことか?)を築いて防戦したが、遂に雨鳴城で自害した。

 秋山光朝館は、現在の熊野神社の境内にあったと言う。熊野神社は秋山集落を眼下に望む、比高5m程の独立小丘となっており、周囲は斜面で囲まれている。1592年の古図によれば、東西2郭から成っていたらしく、周囲には三重の堀があったらしいが、現在は宅地化などで失われ、その痕跡も不明である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.583182/138.445491/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:居館
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