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蓑輪城(富山県滑川市) [古城めぐり(富山)]

DSCN5652.JPG←主郭背後の堀切
 簑輪城は、護摩堂城とも呼ばれ、椎名氏の居城松倉城の出城と推測されている。城主には諸説あり、簑輪平左衛門尉、簑輪平太左衛門、簑輪五郎左衛門、三浦五郎左衛門などの名が伝わっている。この内、三浦五郎左衛門は椎名右衛門尉の家老であったと伝えられる。

 簑輪城は、早月川西岸にそびえる標高490mの山上に築かれている。城内に鉄塔があるので、西麓の護摩堂八幡社付近から鉄塔保守道が付いており、伊折30番鉄塔を目指して登れば良い。しかし城内は、鉄塔付近以外は未整備の藪に覆われており、それでも城域の北半分は踏査しやすいが、主郭の南半分から南はかなり踏査が難しい。山頂の主郭には鉄塔が立っているが、南東端に土壇があり櫓台であった様である。主郭の南西には3段程の腰曲輪があるが、藪であまりはっきりとはわからない。主郭の北西尾根に小さな城址碑があり、その先に物見台と小掘切があり、更に細尾根が伸びて、先端に三角点のある小さい平場があって、その下にも堀切があって城域が終わっている。一方、主郭背後には規模の大きな堀切が穿たれているが、藪に埋もれてしまっている。その南はひたすら藪の細尾根で、城域南端は出丸と二重堀切で終わっている。一応、富山城郭カードの配布対象になっている城なのだが、藪がひどいのには辟易した。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.720233/137.436347/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:中世山城
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