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大峪城(富山県富山市) [古城めぐり(富山)]

DSCN5721.JPG←主郭の切岸
 大峪城は、1585年に豊臣秀吉が越中の佐々成政を討伐した富山の役に築かれた城である。初め白鳥城に拠っていた前田利家の家臣片山伊賀守延高は、白鳥城が秀吉の本陣となったため、大峪城に移されて城を守った。同じく白鳥城にいた岡嶋一吉も安田城に移されており、両城ともこの時点で秀吉の本陣となった白鳥城の出城として機能したとみられる。片山氏の後は前田氏の旗本が入城したと伝えられる。

 大峪城は、かつては井田川北岸の段丘に築かれた城であったが、現在井田川の流路は変更されており、その名残の水路が流れている。周囲は住宅地などに変貌されているが、台形状の主郭が高台となって残っている。しかしその主郭も、以前は五福小学校が建てられ、現在は五福芝生スポーツ広場に変貌してしまっており、大きく改変されている。主郭周囲は往時の切岸と思われる急斜面で囲まれている。その外側には水堀や外郭が広がっていたらしいが、現在は改変しつくされており、わずかな段差が東側に残る以外は城の名残は全くない。しかも、以前はあった城の解説板が、スポーツ広場になったらなくなってしまっているではないか!各地で城跡を整備しているこのご時世に、富山市は一体何を考えているんだ!と思わず叫んでしまいそうになる。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.697853/137.182835/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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