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茶臼山城(栃木県鹿沼市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN2495.JPG←南の腰曲輪
 茶臼山城は、磯城とも言い、宇都宮氏の家臣山形刑部の城であったと伝えられる。1588年、佐竹氏の後援を受けた宇都宮国綱は皆川領に大軍を率いて侵攻し、西方城と磯城に陣を敷いた。一方、皆川城主皆川広照は諏訪山城まで進出して迎え撃ったが城を陥とされ、布袋ヶ岡城に落ち延びてこれに拠って防戦したと言う。

 茶臼山城は、小藪川向かって西から突き出た比高40m程の丘陵上に築かれている。明確な登城道はなく、北麓から取り付けそうな場所を見つけてアプローチした。丘陵基部を二重堀切で区画しているが、堀切は浅く、大した防御性は持っていない。また城内の曲輪は、切岸がはっきりしない部分もあり、主郭の範囲もあまり明確ではない。その中では南の腰曲輪だけは比較的明瞭である。あまり積極的な普請をしていない感じの城で、恒常的な城砦ではなく、臨時的な陣城という感じである。
浅い二重堀切→DSCN2518.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.501883/139.743497/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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