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神指城(福島県会津若松市) [古城めぐり(福島)]

DSC01673.JPG←本丸跡
 神指城は、上杉景勝が対徳川戦用に準備した巨大城郭、未完の巨城である。黒川城(現、会津若松城)が山に近く、かつて葦名氏の時代に詰の城とされた小田山などを敵軍に攻略されると、黒川城内の動きが敵に筒抜けになり極めて不利であるため、新たな本拠地として平野部に築こうとしたのが、この神指城である。直江兼続が普請奉行となって、昼夜兼行の突貫工事で完成を急いだが、残念ながら関ヶ原には間に合わず、西軍が敗北し上杉氏が米沢に転封後、そのまま廃城となった。
 城跡は、昭和初期までは堀跡などかなり明瞭に残っていたようであるが(国土変遷アーカイブの昭和20年代の写真でははっきりわかる)、その後の耕地化でほとんどが姿を消し、本丸跡が残る他は、二ノ丸の4隅の土塁跡が残っているだけである。全くの新城であるため、東西南北に正確に四辺を向けた、完全な四角形の輪郭式縄張りで、それぞれ4箇所に虎口が設けられていたらしい。本丸跡は、周囲の土塁が良く残っているが、その外側の堀跡はごく一部を除き、ほとんど埋め立てられて姿を消している。本丸内は畑になっている。面白いのは、本丸内部の南東隅の土塁の北側に、入り江のような窪地が残っているが、これが虎口跡なのであろう。二ノ丸とは水掘を隔てて橋を架けていたと思われる。
 二ノ丸の北東隅の土塁上には、国指定天然記念物の大ケヤキが残っている。
本丸の土塁と堀跡→DSC01698.JPG
DSC01671.JPG←二ノ丸土塁跡

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/37.511224/139.892585/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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