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用土城(埼玉県寄居町) [古城めぐり(埼玉)]

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 用土城は、藤田康邦が築いて隠居した城である。北武蔵で大きな勢力を持っていた武蔵七党の一つ、猪俣党の一流の藤田氏は、時の当主藤田康邦が河越夜戦で大勝した小田原北条氏に服し、北条氏康の三男氏邦を養子に迎えて、隠居した。その際、この用土の地に新たに城を築き、用土新左衛門と称して、自らの隠居所とした。1590年に鉢形城が開城した際、用土城も攻められて落城し、そのまま廃城となった。
 城跡は、大正5年の開墾事業で跡形も無く消え失せており、往時を偲ぶものは何も残っていない。わずかに石碑が建つのみである。国土変遷アーカイブに残る終戦直後の写真でも、すでに遺構は湮滅しており何も見つけることができない。かつては四周を内堀、外堀で囲まれた平城であったようである。緩やかな丘陵状の地形であるが要害性は無く、城と言うより居館であったのだろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.147197/139.198923/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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