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立川氏館(東京都立川市) [古城めぐり(東京)]

DSC07668.JPG←普済寺境内に残る土塁
 立川氏館は、武蔵七党の一、西党日奉氏の支族立川氏の居館である。立川宮内大夫宗恒が、この地に初めて居館を構えたと言う。立川氏は鎌倉時代には御家人となり、室町時代には山内上杉氏に従った。その後、扇谷上杉氏の勢力が立河郷に伸びてくると、扇谷上杉氏の家臣平一族が立河郷を支配するようになり、立川氏は逼塞を余儀なくされたようである。その後、小田原北条氏の勢力が武蔵を圧すると、立川氏は滝山城主北条氏照の家臣となった。1590年の小田原の役の際には、立川氏館も城砦化され、豊臣方の軍勢によって焼き払われたという。以後、居館は寺域となった。
 立川氏館は、現在普済寺の境内となっている。寺の南東側に20m程の長さに過ぎないが、明確な土塁が残っている。この土塁は規模が大きく、最も高いところでは高さ4m程もある。また西の墓地裏にも土塁が残っているが、こちらは墓地造成の為にかなり改変されて削られてしまっている。南を流れる残堀川からは10m程の高さの崖になっており、かつては要害の地であったことがわかる。もう少し遺構が残っていればよかったが、東京の市街地では仕方ないところであろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.690694/139.401795/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0
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