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那古野城(愛知県名古屋市) [古城めぐり(愛知)]

IMG_4171.JPG←名古屋城二ノ丸の石碑
(2004年2月訪城)
 那古野城は、近世城郭名古屋城の前身で、今川氏が築いた中世の平城である。駿河の守護大名今川氏親は遠江、三河を押さえて強大となり、1521年頃には尾張国の東半分を制圧し、前進拠点として那古野城を築城した。氏親は一族の今川氏豊を那古野城に入れて守らせたが、氏豊は連歌に耽るなど文弱であったため、1532年に織田信秀(信長の父)によって城を奪われ、信秀は那古野城を居城とした。信長が生まれたのは、この那古野城であったと言われている。信秀はその後、那古野城の南方に古渡城を築くなど、名古屋での勢力を強めていった。信秀の跡を継いだ信長は、1555年に清洲城に拠点を移し、叔父織田信光らに那古野城を守らせたが、1582年頃に廃城となった。後に徳川家康が名古屋城を築くに当たり、この那古野城址を取り入れて二ノ丸の一部とした。
 那古野城は前述の通り、名古屋城の一部となってしまい多くの改変を受けてしまったので、往時を偲ばせるものは残っていない。わずかに名古屋城二ノ丸庭園に石碑と解説板が立つのみである。かつては那古野台地の西北端に位置し、尾張平野を一望の下に収める要害の地であったという。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.184437/136.902341/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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