SSブログ

景信山烽火台(神奈川県相模原市) [古城めぐり(神奈川)]

DSC05026.JPG←景信山の頂上
 景信山烽火台は、小田原北条氏が甲相国境に築いた警衛の烽火台群の一である。一説には滝山城主北条氏照の重臣横地監物景信が国境警備した烽火台の跡と言われている。景信は氏照の信頼が厚く、1590年の小田原の役の際には、小田原城に入った主君氏照に代わって八王子城代となって城を守り、豊臣方の大軍を迎え撃った。しかし衆寡敵せず、城を落とされた景信は、檜原城に逃れて戦いを続けたと言われている。別説では、景信は八王子城から檜原城に逃れる際に景信山から尾根伝いに逃れたとも言われ、いずれにしても、横地監物景信に由来して、この山を景信山と呼ばれるようになった。
 景信山は、現在高尾山から小仏城山を経由して陣馬山まで至る、首都圏では有数のハイキングコースにあり、山頂には茶屋が置かれて、ハイキングに訪れる人が絶えない。山頂には3段程度の削平地が見られるが、これは茶屋建設の際に造成されたと言われており、それ以外に明確な遺構は見ることができない。しかしこの山からの眺望は素晴らしく、東に向かっては滝山城・浄福寺城・八王子城方面を一望することができる。景信山は、日本城郭大系が記す通り、山頂付近が急勾配で突起する要害地形である一方、頂上は比較的広い平坦面が確保できる地形であるので、ここに国境警備の要害が築かれたとしても、全く不思議ではない。
 尚、景信山には東京側の高尾山・八王寺方面から登る人が多いので、当ブログでの分類も当初東京の城郭に入れようと思ったが、日本城郭大系に倣って神奈川の城郭として分類した。
頂上からの八王子方面の眺望→DSC05020.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.645736/139.215939/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0
nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 5

コメント 2

ノリパ

これは、絶景ですね。のろし台だったんですね。
by ノリパ (2010-12-26 09:06) 

アテンザ23Z

>ノリパさん
この日は天気が最高に良かったので、
最高の眺望でした。
by アテンザ23Z (2010-12-26 10:26) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント