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小沢古城(神奈川県愛川町) [古城めぐり(神奈川)]

DSC09727.JPG←小沢古城遠望
 小沢古城は、武蔵七党の一流横山党の庶流小沢氏の居城である。鎌倉時代に築かれたものと推測され、相模川対岸の田名氏、上流の小倉氏など、横山党一族はこの地に勢力を扶植していた様である。その他の歴史は不明であるが、室町時代には南方わずか600mの位置に小沢城が築かれて、小沢古城は廃城となっていたと思われる。
 小沢古城は、相模川西岸に面した城ノ内と呼ばれる、擂鉢状になった山間の窪地に居館を置いていたようであるが、現在は周辺の山地の大部分は採土によって削られてしまい、往時の地勢はほとんど残っていない。かつては小沢古城周辺の相模川西岸一帯には畳畳たる山地が連なっていたようだが、城ノ内南側にわずかに山地が残っているだけである。かつては城ノ内の西側尾根を越えて入る一道があり、沢に橋を架けていたと言う。またこの大手道の南側には櫓台が備わっていたらしい。主郭とされる城ノ内は現在工場の敷地になっていて入ることが出来ず、南側の山地は細尾根が続く急峻な地形であるが、狭小な平場があるだけで、特に明確に遺構と思われるものは確認できなかった。現在はほとんど城の体を成しておらず、残念な城である。南東の諏訪神社のたもとに小沢古城の解説板があるのが、唯一の救いであろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.540835/139.326371/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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