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網代館(静岡県熱海市) [古城めぐり(静岡)]

DSC06253.JPG←神社背後の土壇、櫓台か?
 網代館は、伊東祐親の家臣網代小中太家信の居館と言われている。家信は、1176年の奥野の狩座に参加しており、狩りの最中に、大見小藤太成家と八幡三郎行氏によって、祐親の長子河津三郎祐泰が殺され、その後まもなく祐泰の弟伊東九郎祐清が兄の仇討ちを行った。この時、網代家信は、大見・八幡両名の首級を最勝院へ葬るよう命じられたと言う。その他の事績は不明である。
 網代館の場所は、現在の網代朝日山公園一帯に当たり、標高163mの朝日山山頂が主郭と考えられ、若宮神社が置かれている。館域北端に当たる神社背後は一段高い土壇となっており、櫓台であった可能性がある。また公園化で改変があるためはっきりしないが、主郭辺縁部にはわずかな高まりがあり、土塁があったと思われる。主郭部から南には緩い傾斜地状の尾根が広がっており、その鞍部はわずかに窪んでおり、堀切があった可能性がある。そうだとすると、北郭と南郭で構成された山上の居館であったのかもしれない。いずれにしても前述の通り、公園化による改変で遺構は不分明である。尚、南側の登り口付近には、江戸時代初期の江戸城増修築の為の石丁場跡が残り、石切り用の矢穴の残った石が多数転がっている。
主郭辺縁部の土塁らしき跡→DSC06244.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.045422/139.096903/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:居館
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