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駒形の館(福島県金山町) [古城めぐり(福島)]

DSC01246.JPG←土塁跡
 駒形の館は、横田中丸城主山ノ内氏の家臣和泉清徳の居館である。山ノ内氏は会津入部以来、中丸城を本拠とし、後に「山ノ内七騎党」と称される一族を奥会津の要地に配するなどして、支配を固めたが、同様に家臣団も各地に入部させた。駒形館もその一つで、応永年間(1394~1428年)に山ノ内通俊が横田に入部した直後の1408年に藩塀として家臣の和泉清徳に築かせたものと言われている。その後1531年に、山ノ内俊安・俊興父子が沼沢丸山城を築くと、和泉氏は俊安・俊興父子に従い、駒形館は廃館になったと言われている。
 駒形の館は、只見川の支流木冷沢上流部南岸の段丘上に築かれた館である。急峻な断崖に守られた段丘角部に築かれており、主郭の東と南の2辺を高さ1.5m程の土塁で区画防御した簡単な構造である。その外周には当然堀もあったと考えられるが、堀は湮滅しておりほとんどわからない。主郭には断崖に沿って腰曲輪が付随しており、腰曲輪へ降りる虎口が残っている。これは沢筋に降りて水汲みなどに利用していたものであろう。尚、館の西側を通る県道の脇の畑には微妙な段差が見られ、和泉氏の家臣の居住区の遺構の可能性もあるだろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/37.443296/139.553350/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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