SSブログ

鶴ヶ城(静岡県浜松市天竜区) [古城めぐり(静岡)]

DSC07011.JPG←主郭周囲の横堀
 鶴ヶ城は、歴史不詳の山城である。一説には、1565年に鶴山大磯之丞という武士が築いたとも言われるが、定かではない。横堀が使われる縄張りから、遠江に進出した武田氏か、武田氏から遠江を奪い返した徳川氏によって築かれた可能性も指摘されている。
 鶴ヶ城は、天竜川の支流相川が大きく蛇行し、奈根川と合流する地点に突き出した、標高320m、比高100mの山上に築かれている。途中まで未舗装の車道があり、そこから登れば比高は40m程しかない。車道からの入口は、一騎駆け状の細尾根になっており、中央に土塁があり両脇に横堀状の道が伸びており、古道のあとであろうか?城までの途中には物見台らしい小ピークがあり、この物見台の南側基部にも小堀切が穿たれている。物見台の先は両側を竪堀で掘り切った一騎駆けとなり、ここから本城域に入る。ほぼ方形の主郭を中心に、周囲に横堀を廻らし、主郭の北側だけ土塁が築かれている。主郭は北東部だけが内側にえぐれた形になっており、横矢掛かりとなっている。主郭周囲に派生する尾根にはそれぞれ、堀切が穿たれ、その先に曲輪が設けられている。主郭北西隅から下方へは竪土塁が築かれ、横堀を分断している。主郭南側の馬出しから、西曲輪に繋がる動線には竪堀が穿たれ、動線を拘束している。縄張りとしては割と平易で、規模も決して大きなものではないが、各所に小技が効いた構造となっている。但し私見では、この縄張りからは武田氏の関連はあまり感じられなかった。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.033510/137.720650/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世山城
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント