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寒風城(千葉県横芝光町) [古城めぐり(千葉)]

IMG_3942.JPG←二重堀切の一部
 寒風城は、歴史不詳の城である。一説には、千葉氏の庶流椎名氏の城であったとも言われる。比高30m程の丘陵上に築かれた城で、大きく3つの曲輪と腰曲輪で構成されていた様である。いずれの曲輪も平坦で広いが、後世の耕地化などで改変されている上、現在は城域の多くが物凄い薮に覆われていて、ほとんどその形状を把握することができない。3つの曲輪の内、中央の曲輪が最も広いが、あまりにだだっ広く、主郭であったのかどうか、曲輪の機能が今一つ明瞭でない。余湖さんは敵の侵入時に村人たちが避難する「村人曲輪」であったのではないかとの説を提示している。この曲輪の南には二重堀切が穿たれており、この城で最も明確な遺構である。但し、二重といっても実際は1.5重に近く、外側のみ明確な空堀形状となっている。中央曲輪の北側も堀切状の地形で区画されているが、こちらは後世の改変の可能性があり、遺構とはにわかに断じ難い。いずれにしても寒風城は、入口に城址標柱がなければ、城だとわからないほど藪化が進んでいる。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.707279/140.499564/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世平山城
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