SSブログ

段山城(京都府綾部市) [古城めぐり(京都)]

IMG_7795.JPG←Ⅲ郭群の斜め土橋と堀切
(2014年4月訪城)
 段山城は、高津城砦群の一つである。谷戸を挟んで東の山上には大槻氏の居城高津城(八幡山城)があり、その周囲には多数の城砦が築かれていることから、段山城も高津城を防衛する城として築かれたと思われる。

 段山城は、隠龍寺背後の標高80mの丘陵上に築かれている。入手した縄張図によれば、周囲に派生する丘陵も含めて大きく4つの郭群に分かれている。城の中心となるのは中央の丘陵上のⅠ郭群で、城内で最も広い曲輪を主郭とし、その周囲に小規模な横堀と腰曲輪を廻らし、前面と背面に堀切を穿って分断している。Ⅰ郭群の背後にの尾根には山道が通り、途中に堀切らしい地形を経由してⅢ郭群に至る。Ⅲ郭群の背後には切通し状の小道が堀切の様に通っている。Ⅲ郭群は北東に伸びる尾根上に多数の曲輪群を連ねており、途中に堀切が2本、南東の支尾根にも1本穿たれ、特に最上段の堀切は土橋が斜めに架かる珍しい形をしている。Ⅲ郭群の先にⅣ郭群があり、ここにも堀切が穿たれている。一方、Ⅱ郭群はⅠ郭群の西に谷戸を挟んで築かれており、削平の甘い曲輪の前方に土橋の架かった堀切を穿ち、前衛郭と区画している。段山城は、どうも古道を扼する要害だった様で、曲輪の削平など普請はしっかりしているが堀切はいずれも小規模で、古い形態の城だったと思われる。
Ⅰ郭群主郭周囲の横堀と腰曲輪→IMG_7765.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.297837/135.207836/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世平山城
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント