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御古屋敷(栃木県大田原市) [古城めぐり(栃木)]

IMG_0467.JPG←屋敷跡付近の現況
 御古屋敷は、那須氏の庶流福原氏が築いた居館である。福原資孝は、1563年、同じ那須一族の佐久山氏を攻めて佐久山城から逐い落とし、佐久山城は廃城となった。1590年、福原資孝の子資保は、大田原氏・大関氏等と共に豊臣秀吉の小田原攻めに参陣して所領を安堵され、新たに佐久山四ツ谷に御古屋敷を築いて、片府田城から居城を移した。福原氏は江戸時代に入っても交代寄合旗本として存続し、1702年に古の佐久山城二ノ郭に陣屋を築いて移り住み、幕末まで続いた。
 御古屋敷は、佐久山川南岸の段丘上に築かれた居館である。佐久山城より東に800m程離れた位置にあるが、現在は推定地とされる場所は民家脇の畑に変貌しており、遺構は完全に湮滅している。『那須の戦国時代』には、西側の土塁の一部とされる残存遺構の写真が載っているが、畑中の畦がそれであろうか?この推定地より150m程西側には、台地の縁を流れる水路があり、こちらの方が往時の堀跡らしい雰囲気を湛えているが、遺構かどうかは不明である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/?ll=36.807429,140.015109&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
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