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阿津賀志山防塁 その2(福島県国見町) [古城めぐり(福島)]

 昨冬の12月3日に阿津賀志山防塁を通った際に、たまたま発掘調査説明会が開催されており、それについては以前にブログの中でレポートした。この時、以前の防塁探訪で見逃していた部分を訪問したのでここに記載する。

〈森山地区〉
IMG_5182.JPG←良好に残る二重空堀
 国道4号線から少し南に逸れた道路脇の山林内に遺構が残る。山林によって風化が防がれているため、各所に残る阿津賀志山防塁遺構の中では最も往時に近い規模と姿を残していると思われる。堀は埋もれて薬研堀の鋭さを失っているが、それでもまだ深さ数m、幅も7~8m近くあることが実感できる。土塁も高さがあり、防塁中では最も良好な遺構であろう。

 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/37.885506/140.566399/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

〈木戸口〉
発掘調査で確認された木戸口→IMG_5200.JPG

 森山地区遺構のすぐ北の車道脇にある。平成20年に発掘調査が行われ、防塁の土塁に往時に作られた切れ目(木戸口)があることが確認されており、『吾妻鏡』に両軍の激戦地として記された「大木戸」であった可能性が高いとされている。木戸口の前面には土橋らしい通路跡も検出されているが、現在は埋め戻されて草むらになっているので、確認はできない。

 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/37.886455/140.566163/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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