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小野崎城(茨城県常陸太田市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_9165.JPG←南斜面の腰曲輪
 小野崎城は、佐竹氏の重臣となった小野崎氏の発祥の地である。小野崎氏の事績は櫛形城の項に記載する。初め鎮守府将軍藤原秀郷の6世の孫・通延が常陸国太田郷に移住し太田大夫と称した。その子通成は佐都郡に移り、孫の通盛の時、小野崎の地に土着して小野崎氏を称し、小野崎城を築いて居城としたとされる。以後小野崎城は、10代約200年にわたる歴代の居城となった。その後、佐竹氏に服属してその重臣となり、南北朝期には北朝方の佐竹氏は、南朝方の菅股城主大塚氏の南下を阻止するため、小野崎通胤を櫛崎城に移封した。その後、山尾城に居城を移し、山尾小野崎氏を惣領とし、庶流として石神小野崎氏・額田小野崎氏を輩出した。

 小野崎城は、今宮館のすぐ北東に隣接し、同じ台地の南東端に築かれている。現在城跡は瑞竜中学校の校地となっており、遺構はほとんど湮滅している。西側にはわずかに堀跡らしい窪地が見られる。この他では、南面から西面にかけての斜面に腰曲輪が残っており、往時の姿をわずかに残している。面積は広いが、単郭の素朴な形の城だった様だ。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.554396/140.530736/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


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タグ:中世崖端城
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