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町屋砦(石川県七尾市) [古城めぐり(石川)]

IMG_6934.JPG←畝状竪堀
 町屋砦は、町屋堡とも言い、西谷内城の支砦と伝えられている。国分左兵衛または岡部某が守将であったと言うが詳細は不明。桝形山砦と同様に畝状竪堀が構築されていることから、西谷内城の支砦であったものを越後上杉氏により改修されたものとの説が提示されている。

 町屋砦は、熊木川西岸に突き出た丘陵先端部に築かれており、砦の位置は標高100m、比高70m程である。丘陵頂部ではなく、やや低い先端部に築かれているのがミソで、熊木川沿いの街道を遠くまで見通せる位置にわざわざ場所を選んでいる。城までの道はないので、他の城歩きの先達のHPを参考にして、南西を通る車道の脇から尾根筋を越えてアプローチした。基本的に単郭の小城砦で、方形に近い形の主郭を置き、その前後を掘切で分断している。主郭内は数段の平場に分かれ、南西角に内桝形虎口らしい地形がある。南北の斜面には腰曲輪が築かれている。北斜面ではこの腰曲輪から畝状竪堀を落としている。桝形山砦は斜面に直接竪堀群を刻んでいるが、町屋砦では腰曲輪から竪堀群を落としているという違いがある。ここの畝状竪堀も桝形山砦と同様小さいが、藪が少ないので形状が分かりやすい。以上が遺構の概要で、畝状竪堀が見どころの城砦である。
主郭前面の堀切→IMG_6922.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/37.140751/136.813560/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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