前の山烽火台(山梨県北杜市) [古城めぐり(山梨)]
←主郭周囲の石積み
前の山烽火台は、塩川流域に築かれた烽火台の一つである。ここから信州峠を越えて信濃佐久に通じる小尾街道が通っている。また塩川の支流本谷川流域に鉱山があり、烽火の中継と共に鉱山との関係もあったものと『甲斐の山城と館』では推測している。南には比志城・大渡の烽火台があり、信濃の情報を伝達する烽火通信の重要な中継地点であった。
前の山烽火台は、塩川ダムの南にそびえる標高990mの山上に築かれている。この山の北にあるダム湖「みずがき湖」にはかつて塩川集落があり、そこに根小屋があったものと推測されている。前の山烽火台への登り道は、東麓の県道610号線脇にあり、迷うことなく登ることができる。登り道は山の北東の尾根に至り、尾根上の2ヶ所の平坦地を越えて、山頂の主郭に至る。主郭には朽ちかけた烽火台の標柱がある他、石碑2基とアンテナ設備が建っている。主郭の周囲には石積みがあり、往時の遺構ではないかと思われる。また主郭の南斜面には、数段の腰曲輪群が確認できる。遺構としてはそれだけで、堀切もなく、簡素な構造の烽火台である。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.856735/138.498942/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
前の山烽火台は、塩川流域に築かれた烽火台の一つである。ここから信州峠を越えて信濃佐久に通じる小尾街道が通っている。また塩川の支流本谷川流域に鉱山があり、烽火の中継と共に鉱山との関係もあったものと『甲斐の山城と館』では推測している。南には比志城・大渡の烽火台があり、信濃の情報を伝達する烽火通信の重要な中継地点であった。
前の山烽火台は、塩川ダムの南にそびえる標高990mの山上に築かれている。この山の北にあるダム湖「みずがき湖」にはかつて塩川集落があり、そこに根小屋があったものと推測されている。前の山烽火台への登り道は、東麓の県道610号線脇にあり、迷うことなく登ることができる。登り道は山の北東の尾根に至り、尾根上の2ヶ所の平坦地を越えて、山頂の主郭に至る。主郭には朽ちかけた烽火台の標柱がある他、石碑2基とアンテナ設備が建っている。主郭の周囲には石積みがあり、往時の遺構ではないかと思われる。また主郭の南斜面には、数段の腰曲輪群が確認できる。遺構としてはそれだけで、堀切もなく、簡素な構造の烽火台である。
主郭の標柱→
←南斜面の腰曲輪群お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.856735/138.498942/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
タグ:中世山城
コメント 0