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北原城(長野県飯田市) [古城めぐり(長野)]

DSCN5648.JPG←主郭の土塁
 北原城は、この地の豪族知久氏の居城神之峰城の支城である。平沢藤左衛門が拠ったと伝えられる。別説では、平沢備前守道正の城とも伝えられるらしい。

 北原城は、天竜川東岸の河岸段丘先端部に築かれている。北東の台地から小道を進むと、その先に堀切状の窪地があり、その南西に主郭がそびえている。小規模な城で、公園化などで改変を受けたため往時の形状が明確でない部分もあるが、3つの曲輪で構成されていたらしい。前述の通り、堀切状窪地の南西にあるのが主郭で、平行四辺形の様な形をしており、後部に土塁を築いている。主郭の西から南にある平場が二ノ郭であるが、最も改変されている部分である。二ノ郭の南には蟻の戸渡り状の細尾根が薮の中にあり、それを突破すると出丸状の三ノ郭がある。三角形の小さな曲輪で、後部に土塁を築き、西から南にかけて帯曲輪を廻らしている。いかにも物見台という感じの曲輪である。以上が北原城の遺構で、天竜川西岸に睨みを効かせた物見の城であったと思われる。
尚、三ノ郭は幅1mに満たない細尾根の先にあるので、滑落の危険がある。踏査はお勧めできないが、行く人は自己責任でお願いしたい。
小さな三ノ郭→DSCN5664.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.494089/137.862990/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


宮坂武男と歩く 戦国信濃の城郭 (図説 日本の城郭シリーズ3)

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タグ:中世崖端城
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