小黒城(長野県伊那市) [古城めぐり(長野)]
←三ノ郭から見た空堀と主郭
小黒城は、歴史不詳の城である。春日城からわずか750m程しか離れておらず、その占地や構造に春日城との共通点が多いことから、春日城の支城として機能していたと推測されている。
小黒城は、天竜川と小黒川の合流点の北西にある比高30m程の河岸段丘の南東端に築かれている。現在明確に遺構が残っているのは主郭だけだが、往時は主郭の北や西にも曲輪があったらしい。主郭は土塁で囲まれた方形の曲輪で、郭内は雑木林となっているが遺構は見やすい。北と西に虎口がある。主郭の北と西は空堀が穿たれているが、西の堀は道路に変貌している。主郭の北には二ノ郭があったが、現在は宅地となっていて遺構は残っていない。主郭の西には三ノ郭があり、現在は小さい神社のある雑木林となっている。三ノ郭の西に鉄塔があるが、これが往時の空堀跡で、南の縁にわずかに竪堀だけが残っている。三ノ郭と北の住宅地の間には、堀跡と思われる切通し道が通っている。これらのほかは、周囲は一面の住宅団地に変貌していて、往時の面影はない。住宅団地の隅に、異次元空間のように奇跡的に残った城である。解説板も何もないのが残念である。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.829861/137.946997/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
小黒城は、歴史不詳の城である。春日城からわずか750m程しか離れておらず、その占地や構造に春日城との共通点が多いことから、春日城の支城として機能していたと推測されている。
小黒城は、天竜川と小黒川の合流点の北西にある比高30m程の河岸段丘の南東端に築かれている。現在明確に遺構が残っているのは主郭だけだが、往時は主郭の北や西にも曲輪があったらしい。主郭は土塁で囲まれた方形の曲輪で、郭内は雑木林となっているが遺構は見やすい。北と西に虎口がある。主郭の北と西は空堀が穿たれているが、西の堀は道路に変貌している。主郭の北には二ノ郭があったが、現在は宅地となっていて遺構は残っていない。主郭の西には三ノ郭があり、現在は小さい神社のある雑木林となっている。三ノ郭の西に鉄塔があるが、これが往時の空堀跡で、南の縁にわずかに竪堀だけが残っている。三ノ郭と北の住宅地の間には、堀跡と思われる切通し道が通っている。これらのほかは、周囲は一面の住宅団地に変貌していて、往時の面影はない。住宅団地の隅に、異次元空間のように奇跡的に残った城である。解説板も何もないのが残念である。
土塁が取り巻く主郭→
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.829861/137.946997/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
タグ:中世崖端城
コメント 0