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月岡野古戦場(富山県富山市) [古城めぐり(富山)]

DSCN8065.JPG←古戦場跡の祠
 月岡野古戦場は、1578年10月4日に織田方の部将斎藤利治が上杉勢方の椎名小四郎(長尾景直)・河田長親と戦って大勝した古戦場である。その経緯は津毛城の項に記載する。尾張・美濃の織田軍を率いた斎藤勢が来攻すると、津毛城の上杉方城将椎名小四郎(長尾景直)・河田長親は、戦わずして津毛城を退去し、今泉城に撤退した。今泉城の守りは固く、攻めあぐねた利治は一計を案じ、夜半になって撤退を開始して上杉勢を城からおびき出した。この罠にかかって城から出た上杉勢は、複雑な地形の月岡野で逆襲に転じ、首級360を上げる大勝をあげた。この勝利によって越中の勢力図は塗り替えられ、上杉勢は一気に後退し、越中に織田方の勢力が扶植される画期となった。

 月岡野古戦場は、「月刊グッドラックとやま」の記事によれば、月岡野で討ち取られた首級は首塚に埋められ、その塚から出土した石仏が開発駅近くの県道43号線脇に祠として安置されているという。解説板も標柱もないが、祠だけが人知れず戦いの歴史を伝えている。

 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.636356/137.242262/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


地図と読む 現代語訳 信長公記

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  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/09/28
  • メディア: 単行本


タグ:古戦場
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