岩槻城　その2（埼玉県さいたま市）：春の夜の夢：SSブログ

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岩槻城　その2（埼玉県さいたま市）　[古城めぐり（埼玉）] [編集]

　この前、古城公園をメインにして訪れた岩槻城を再訪した。今回は、惣構えに当たる、城の最外郭を確認するのが主眼だ。先日訪れたときの結果と、その後の現代地図と古地図との突合せで、住宅地を縫うように走る道などの形で、惣構えの形が残っている可能性が高いため、外周を回ってみた。まず、前回時間切れで中に入れなかった芳林寺に行って、太田氏の墓をお参りした後、惣構えの最南端から道沿いに回ってみた。予想通り細い道は堀底道のようで、道の城内側は道路面より2～3m高くなっていて、ごく一部に土塁跡らしき地形も見られた。

　この辺→https://maps.gsi.go.jp/#16/35.942835/139.693909/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0

　次に、今回最も期待して行った城の北限、ちょうど新正寺曲輪の北辺部であるが、住宅地の中に、突然のように公園のような空き地があり、その中に、20～30m近い長さの土塁の遺構と堀跡の地形が確認できた。土塁は、外側からだと高さ1.5mぐらいだが、内側からだと、数十cmぐらいしかない。堀跡は周囲より一段低くなっていて、水が溜まっていた。この部分は、すぐ北に新規住宅地の造成などが行われているようで、また特に史跡指定もされていないようなので、このまま放っておくと開発により消滅してしまうかもしれない。今は亡き岩槻城の貴重な遺構なので、ぜひ残していって欲しいものだ。