SSブログ

姫城(長野県坂城町) [古城めぐり(長野)]

DSC05511.JPG←本郭背後の切岸と堀切
 姫城は、村上氏の本城葛尾城の尾根伝いに築かれた出城である。五里ヶ峰より続く尾根に築かれた葛尾城の先は千曲川に落ち込む断崖へと繋がっているが、その断崖上の平坦地に築かれた出城で、千曲川流域の平野部に睨みを利かせる絶好の位置にある。
 2008年5月に葛尾城を攻略した時には麓から40分も掛けて登ってヘロヘロだったので、体力的に姫城は断念したが、その後、葛尾城背後まで車道が延びているのがわかったので、今回ズルをして訪城したのである。
 姫城は、長方形の本郭を中心に、その前後を堀切で分断して曲輪を連ねた連郭式山城である。本郭背後の大堀切は高低差6~7mもある大きなもので、出城に過ぎないとは言え、さすがに村上氏の本拠だけの事はある。ニノ郭を跨いだ後ろ側には広い平場が3段程度に分かれて展開していて、馬場だったと思われる。その西側斜面には長大な竪堀が穿たれている。竪堀を10m程下ったところに「灯火の松」というのがあり、村上義清の奥方が姫城を逃れる際、松明をこの松の木に縛り、その明かりを頼りに千曲の川辺まで降りたという伝承が残っている。
 それにしても、姫城から葛尾城まで登って戻るのだけでも傾斜がきつくて大変である。疲れる城だなぁ・・・。
長大な竪堀→DSC05540.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.467726/138.171666/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 2

ノリパ

確かに意図をもって削ってありますね。
すごい大きな堀切。
by ノリパ (2009-06-16 07:08) 

アテンザ23Z

>ノリパさん
さすがに武田信玄と争った戦国大名だけあって、普請も大規模です。
by アテンザ23Z (2009-06-17 21:40) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0