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真ヶ谷城(千葉県市原市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_9111.JPG←主郭背後の土塁
 真ヶ谷城は、歴史不詳の城である。地域的には真里谷武田氏の勢力圏であることから、初期の築城は真里谷武田氏に関連した在地領主で、その後、上総に進出した里見氏方の勢力が現在の規模に改修したと推測されている。
 真ヶ谷城は、養老川の支流内田川の北側、比高50m程の丘陵に築かれた城である。大きく主郭とニノ郭の二つの曲輪で構成されている。南西端の太子堂裏の荒沢神社から尾根を登って行くと、腰曲輪や細尾根を削平した曲輪を経由して、ニノ郭に到達する。この間、細尾根を分断した小堀切が3本あり、最後のものは土橋が掛かってニノ郭に繋がっている。その側方には腰曲輪が築かれている。ニノ郭は城中最大の曲輪で、現在は広大な畑になっている。南東隅には搦手虎口があり、また北側の支尾根には堀切が穿たれている。ニノ郭の上には主郭があるが、3段程の平場に分かれており、背後に土塁と櫓台を備え、その裏には中規模の堀切と腰曲輪が築かれている。堀切の北にも尾根の先に物見台状の小郭があり、やはり背後に堀切が穿たれている。遺構はよく残っているが、主郭裏はちょっと藪が多く、遺構的にも特色の少ない印象の薄い城である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.404897/140.166695/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世平山城
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