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檜山要害城(茨城県常陸大宮市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_6644.JPG←主郭を取り巻く横堀
 檜山要害城は、歴史不詳の城である。一説には戸村城主戸村氏の一族が城主であったとも言うが確証はない。いずれにしても常陸・下野の国境に近いことから、境目の間道を押さえる要害であったと推測される。

 檜山要害城は、檜山集落の東にそびえる標高174m、比高74mの山上に築かれている。ほぼ単郭の小規模な城砦であるが、遺構はよく残っている。西麓の民家裏に観音堂があり、そこから尾根筋を登って行くと城に到達する。主郭は全体に弓なりの形状となったやや縦長の曲輪で、内部はわずかな段差で区画され、居住性を持った広さを有している。主郭の北辺以外の全周を横堀で囲んで防御しており、主郭の南端は土塁を築いている。大手は北東尾根にあったらしく、僅かに認められる小堀切が穿たれ、主郭手前には土塁で囲まれた堡塁が築かれて大手道を監視している。主郭の東西に横堀に降りる虎口が開かれ、特に西のものは明確に土橋が架けられている。また東尾根にはいくつかの削平された平場が見られる。山間の間道を押さえる物見的な小城砦としての特徴をよく残している。尚、ここから谷戸伝いに「ツインリンクもてぎ」があり、日時が合えばツインリンクを走るレーシングカーの咆哮が山間にこだまする城である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.538192/140.262129/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
タグ:中世山城
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