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埴原田城(長野県茅野市) [古城めぐり(長野)]

DSCN5329.JPG←二ノ郭から見た主郭
 埴原田城は、文明年間(1469~87年)に諏訪氏の一族埴原田小太郎行満が築いた城である。行満は諏訪氏惣領家の政満の弟で、惣領家と長く抗争状態にあった大祝家の大祝継満が1483年正月に政満を前宮の神殿に謀殺した際、兄政満・その子宮若丸・御内人10余人と共に殺害された。

 埴原田城は、永明寺山から東に伸びた尾根先端の茶臼山と呼ばれる比高40m程の小山に築かれている。東にある観音堂の脇から登道が付いており、簡単に登城できる。山頂に南北に並んだ主郭・二ノ郭を置き、周囲に多数の腰曲輪を廻らした城で、基本的に腰曲輪群だけで構成されている。主郭には祠が数基祀られ、「埴原田小太郎の碑」と伝えられる石碑も立っている。主郭背後の尾根には2つの堀切があるとされるが、自然地形の鞍部に近く、堀切と言うほど形は明瞭ではない。主郭・二ノ郭の土塁も、ささやかなものである。この他、南西に舌状に突き出た曲輪が確認できる。埴原田城は、地形的な要害性も低く、城の縄張りも単に曲輪群を連ねただけであり、居館的な趣の強い城である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.015930/138.172216/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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