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諏訪大社上社前宮神殿(長野県茅野市) [古城めぐり(長野)]

DSCN2686.JPG←土塁跡
 神殿(ごうどの)は、諏訪大祝の居館である。大祝の始祖と伝えられる有員(ありかず)が初めて大祝の職位について以来、大祝代々の居館で、「神殿」とは神体と同視された大祝常住の殿舎の尊称である。上社の重要な神事のほとんどがこの地で行われた。1483年の諏訪氏の内訌の際、上社の祭政両権を握ろうとした大祝継満が惣領の諏訪政満とその一族を前宮の神殿に招いて謀殺したことで、この聖地が一時その血で穢された。しかし後に清地にかえして大祝の居館として後世まで続いたと言う。尚、神殿の詰城として、南東の山上に干沢城が築かれていた。

 神殿は、諏訪大社上社前宮の境内の一部となっている。内部は2段の平場に分かれ、西側外周には土塁がわずかに残っている。諏訪では土塁のことを「くね(土偏に郭)」と称したらしい。県指定史跡となり、解説板も立っている。上社の祭政一致時代の古体の跡を今に伝えている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.992495/138.134269/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


善光寺と諏訪大社 神仏習合の時空間

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  • 作者: 長尾 晃
  • 出版社/メーカー: 鳥影社
  • 発売日: 2022/02/17
  • メディア: 単行本


タグ:居館
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