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天古崎城(茨城県茨城町) [古城めぐり(茨城)]

IMG_9410.JPG←主郭の土塁と堀切
 天古崎城は、海老沢城主海老沢氏の支城と言われている。海老沢氏の事績はあまり明確ではないが、一説には小幡城を築いた小幡氏や鳥羽田氏と同族であったとも言われる。室町・戦国期には、江戸氏の家臣となっていたことが知られている。
 天古崎城は、涸沼川北岸の比高20m程の段丘先端に築かれている。主郭・二ノ郭を東西に並べただけの直線連郭式の小さな城で、主郭には現在稲荷神社が鎮座している。主郭・二ノ郭はいずれも西側を土塁で防御し、堀切で分断しているが、いずれも規模が小さく、特に二ノ郭の堀は埋もれて僅かなものになってしまっている。西側土塁の中央には虎口があるが、食い違い虎口になっていた様である。この他、主郭北側の斜面に帯曲輪・横堀が築かれ、主郭北東部の櫓台が、帯曲輪に対して張出し、横矢を掛けている。遺構としては以上で、地方の小土豪が築いた簡素な城砦の趣を残している。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.269968/140.435529/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世崖端城
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