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奥沢館(栃木県大田原市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN8885.JPG←西側の残存土塁
 奥沢館は、那須氏の重臣角田氏(後に奥沢氏を称す)が天正年間(1573~92年)に築いた居館である。角田氏は、三浦氏の後裔を称し、元々は八幡館を本拠としていた。後に大関氏に従い、天正年間(1573~92年)に大関氏が八幡館に入って黒羽城を築くと、角田氏は奥沢館を築いてここに移り、奥沢氏を称したと言う。その後裔は江戸前期の寛永の頃に野上に移り、館は廃された。

 奥沢館は、那珂川西岸の段丘上に築かれている。やや西に傾いた平行四辺形の単郭居館で、館跡の中心付近を十字に道路が貫通し、郭内は一部が民家、大半が水田に変貌しており、遺構の湮滅が進んでいる。しかし交差点北西の民家の裏(西側)に土塁が残り、また南の薮の中にも土塁が残っている。西の堀跡には水路が流れ、南西角部の土塁もわずかな土盛りとなって残っている。
南側に残る土塁→DSCN8891.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.879535/140.113009/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


戦乱でみるとちぎの歴史:「とちぎ」の源流を探る

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  • 出版社/メーカー: 下野新聞社
  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


タグ:居館
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