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奥山館(宮城県加美町) [古城めぐり(宮城)]

DSCN6145.JPG←東に残る土塁
 奥山館は、仙台伊達藩の家臣奥山氏の居館である。伊達家の藩制で言う「小野田所」(「所」は「要害」の下のランク)である。元々は1593年に伊達氏家臣中島監物定成が小野田を領して築館した。1695年に中島監物利成が上口内要害に転封となった後、古内義長がこの地に入部して居館とした。1757年に義長の子義清が宮崎所(宮崎館)に移封となると、奥山主計良風が黒川郡吉岡所(吉岡城)から小野田所に移封されて居住した。以後、幕末まで奥山氏の居館となった。

 奥山館は、鳴瀬川北岸の平地に築かれている。館跡は宅地や畑となって改変を受けているが、東と南に土塁が残っている。南中央には虎口らしい地形も見られる。これらの遺構から推測すると、方形館であったらしい。西の外郭の外側には外堀跡と思われる水路がある。遺構はわずかであるが、宮崎館と共に藩政時代の貴重な遺構である。
 尚、奥山館の南東にある重要文化財「松本家住宅」は、奥山家の家老松本氏の代々の住居である。
南の土塁と虎口→DSCN6153.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.578542/140.763509/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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