真田隠岐守屋敷(山梨県北杜市) [古城めぐり(山梨)]
←わずかな土塁の痕跡
(2020年7月訪城)
真田隠岐守屋敷は、単に真田氏屋敷とも呼ばれ、真田隠岐守信尹の居館である。信尹は、真田幸隆の4男で、昌幸の実弟に当たり、武田氏時代は武田一族の加津野氏の名跡を継いで加津野隠岐守信昌(昌春)と名乗った。1582年の天正壬午の乱の際には、謀略面で活躍した。それは兄昌幸の指令で動いていたと見られる。上杉勢が北信濃を押さえるために南下してくると、信尹は上杉方に属して牧之島城を奪取して上杉方の属城とした。しかし北条方の大軍が川中島まで進撃し、上杉勢と対峙すると、兄昌幸を通じて北条方に内通し、牧之島城に北条勢を引き入れようと画策した。この時、山田右近尉を味方に引き入れようとしたが、拒否された挙げ句城から追放された。その後、徳川方に付いた信尹は、北条方にいた兄昌幸を徳川方に寝返らせる手引きをした。その後は徳川氏に仕え、一時は会津の蒲生氏郷に仕えたが、再び徳川氏に帰参した。旗本奉行となって、関ヶ原合戦、大坂冬の陣・夏の陣と供奉し、その功績により加増されて4千石を領し、1614年に甲斐国巨摩郡に采地を与えられ、お使い番となった。この時大蔵村に構えた屋敷が、この屋敷である。
真田隠岐守屋敷は、塩川と須玉川に挟まれた台地の上に築かれている。少林寺の西方100m程の所にあり、現在は畑と宅地に変貌している。わずかに西辺に土塁が残るとされるが、現地で見た限り(宅地裏の畑の奥にあって近づけないので、遠目に見ただけ)土塁もかなり低くなっているようで、屋敷の痕跡はわずかである。
お城評価(満点=五つ星):☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.792336/138.429054/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
(2020年7月訪城)
真田隠岐守屋敷は、単に真田氏屋敷とも呼ばれ、真田隠岐守信尹の居館である。信尹は、真田幸隆の4男で、昌幸の実弟に当たり、武田氏時代は武田一族の加津野氏の名跡を継いで加津野隠岐守信昌(昌春)と名乗った。1582年の天正壬午の乱の際には、謀略面で活躍した。それは兄昌幸の指令で動いていたと見られる。上杉勢が北信濃を押さえるために南下してくると、信尹は上杉方に属して牧之島城を奪取して上杉方の属城とした。しかし北条方の大軍が川中島まで進撃し、上杉勢と対峙すると、兄昌幸を通じて北条方に内通し、牧之島城に北条勢を引き入れようと画策した。この時、山田右近尉を味方に引き入れようとしたが、拒否された挙げ句城から追放された。その後、徳川方に付いた信尹は、北条方にいた兄昌幸を徳川方に寝返らせる手引きをした。その後は徳川氏に仕え、一時は会津の蒲生氏郷に仕えたが、再び徳川氏に帰参した。旗本奉行となって、関ヶ原合戦、大坂冬の陣・夏の陣と供奉し、その功績により加増されて4千石を領し、1614年に甲斐国巨摩郡に采地を与えられ、お使い番となった。この時大蔵村に構えた屋敷が、この屋敷である。
真田隠岐守屋敷は、塩川と須玉川に挟まれた台地の上に築かれている。少林寺の西方100m程の所にあり、現在は畑と宅地に変貌している。わずかに西辺に土塁が残るとされるが、現地で見た限り(宅地裏の畑の奥にあって近づけないので、遠目に見ただけ)土塁もかなり低くなっているようで、屋敷の痕跡はわずかである。
お城評価(満点=五つ星):☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.792336/138.429054/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
タグ:居館
謹賀新年! [雑感]
(画像は栃ナビから拝借しました)
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年は新型コロナで、予想もしなかった大変な1年となりました。
東京では、新規感染者が1000人超えるのは年明けだと思っていましたが、
元旦の1日前にあっさり超えてしまう事態となりました。
1日も早い終息を心から祈念します。
また皆様におかれましても、感染対策に十分に留意され、
健康な1年であることを願っております。
冒頭に掲げた絵は、宇都宮では有名な「きぶな(黄鮒)」です。
江戸時代に天然痘が流行した時に、田川で黄色のフナが釣れ、
病人が食べたところ病気が治ったという伝説があり、
疫病退散の守り神の様になっているものです。
ところで、「山城のある里山には人がおらず、密じゃないから、
城巡りに行っても新型コロナには関係ない」
という趣旨で、相変わらず冬休みを利用して城巡りしている方が結構いるようですが、
(よく知られたキャッスラーでも、そういう人がいるようです)
今は、皆が一丸となって感染拡大の阻止を図らなければならない時だと思います。
年末年始も関係なく、身の危険を覚悟で治療にあたっている医療従事者に、
これ以上の負担をかけることのないように、
くれぐれも自重しましょう。