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茂呂堀ノ内(栃木県鹿沼市) [古城めぐり(栃木)]

DSCN3871.JPG←民家周囲の切岸・土塁
 茂呂堀ノ内は、上師城に当たると推測されている。『那須記』では、1586年に宇都宮国綱に従う者として「上師城主山崎丹波守」が見え、『宇都宮記』では「上茂呂の城主山崎丹波守」とあると言う。即ち、茂呂堀ノ内は山崎丹波守の居城に当たると考えられている。

 茂呂堀ノ内は、茂呂山東麓の平地にある。現在は民家となっているが、この家は山崎家で屋号を「ホンノチ(堀ノ内の転訛)」と称するらしいので、おそらく山崎丹波守のご子孫の居宅なのだろう。かつてあった土塁や堀は消滅していると言うが、実際に現地を訪れると、宅地は周囲より一段高くなっていて、わずかに切岸や土塁の痕跡を残している。またこの民家の前面には立派な長屋門があり、城の雰囲気を残している。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.546182/139.780276/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


中世宇都宮氏 (戎光祥中世史論集9)

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