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舟見城(富山県入善町) [古城めぐり(富山)]

DSCN7014.JPG←西端の堀切
(2020年11月訪城)
 舟見城は、弘治年間(1555~58年)に飛騨守五郎左近尉と言う武士の居城であったと伝えられる。一説には、平安末期に入善小太郎父子が舟見城を築いたとも言われる。越後の上杉謙信が越中に侵攻すると、飛騨守は舟見城に立て籠もって抗戦したが、水源を絶たれて落城し、飛騨守は血路を開いて城を脱出し、愛馬もろとも黒部川に身を投じたと伝えられる。

 舟見城は、舟川東岸の標高252.4m、比高110m程の丘陵上に築かれている。現在は舟見山自然公園に変貌し、城内は大きく改変されてしまっている。従って、明確な遺構はほとんど無い。しかし南端と西端に小堀切が残っており、特に西の堀切は綺麗な形を留めている。この他、西側斜面下方に大型の腰曲輪が確認できる。眼下の眺望に優れ、富山湾を一望できる。
西斜面の腰曲輪→DSCN7011.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.882744/137.559675/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


富山県の歴史散歩

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  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2021/04/17
  • メディア: 単行本


タグ:中世山城
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