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中島将監屋敷(群馬県千代田町) [古城めぐり(群馬)]

IMG_1756.JPG←土塁跡らしい土盛り
 中島将監屋敷は、中島館とも言い、舞木駿河守持広の居館とされる。また現地石碑の刻文によれば、古く宝亀年間(770~81年)頃に中島三郎太郎家綱という土豪の居館であったとも伝えられる。諸国巡検のため都から下向した藤原小黒麿が中島館に滞在し、家綱の娘との間に男子をもうけた。この子が佐貫太郎資高で、資高は外祖父中島将監家綱の訓育と、朝廷で大納言まで昇った実父小黒磨の後援により、無双の壮者に成長して佐貫太郎資高を称し、佐貫氏の祖となった。その後、子の太郎資綱、孫の次郎太郎嗣綱と続き、いずれも知勇に優れ、赤岩城を築いて佐貫荘一円(邑楽・館林地方)を治めたと言う。

 中島将監屋敷は、中島神社の東側にあったらしい。現在は畑などが広がり、遺構らしいのは道端の土塁跡らしい土盛りが1ヶ所だけ残っている。この上に、中島将監屋敷の石碑が立っている。尚、周りにある道端の木は、最近問題になっているクビアカツヤカミキリによって食い荒らされており、被害が甚大である。幹に網を巻くなどの対策が取られているが、痛々しい状況である。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.225823/139.420688/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0


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タグ:居館
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