SSブログ

城平の城(長野県伊那市) [古城めぐり(長野)]

DSCN6692.JPG←堀切と主郭切岸
 城平の城は、歴史不詳の城である。この地は小出城を本拠とした小出氏(小井弖氏)の所領であり、城平の城も小出氏に関係する城と考えられている。

 城平の城は、比高40m程の丘陵先端部に築かれている。城のすぐ脇まで林道が通っており、城から落ちる竪堀がこの林道まで伸びているので、良い目印になる。ここから斜面を登っていけば城に至る。ほぼ単郭の城で、土塁で囲まれた縦長長方形の主郭を持ち、前面と背面に堀切を穿って防御している。主郭の南側に虎口が開かれ、南斜面に2本の竪堀が穿たれている。堀切から落ちる竪堀も、南斜面の竪堀も長く伸びているのが特徴で、前述の通り南下方の林道まで伸び、一部の堀は林道を貫通して更に下の沢まで伸びている。この他、主郭背後の尾根にもう1本堀切が穿たれている。従って主郭背後の尾根には2本の堀切が穿たれているが、堀切の間の尾根は明確な削平がなくほとんど自然地形となっている。以上の通り小規模な城で、物見や烽火台的な役割を負っていたものと推測される。
長い竪堀→DSCN6726.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.828139/137.926826/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


宮坂武男と歩く 戦国信濃の城郭 (図説 日本の城郭シリーズ3)

宮坂武男と歩く 戦国信濃の城郭 (図説 日本の城郭シリーズ3)

  • 作者: 宮坂武男
  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2016/08/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


タグ:中世平山城
nice!(5)  コメント(0)