武茂東城(栃木県那珂川町) [古城めぐり(栃木)]
←主郭背後の円弧状堀切
武茂東城は、武茂城の出城である。武茂氏の菩提寺である乾徳寺のある谷を挟んで、武茂城と相対するように築かれている。だいぶ前に訪城しようとしたが、既に夕暮れだったのと、まだ薮漕ぎに慣れていない頃だったので、途中で撤退していた。今回、15年ぶりの再訪である。
武茂東城は、北東から南西に向かって伸びる細長い尾根上に5つの曲輪を連ねている。最上段に主郭があり、わずかな段差で南の二ノ郭と分かれている。二ノ郭は南西に細長く伸び、南端に一段低い段曲輪があり、その前面に堀切を挟んで物見台とされる土壇を置いている。但し、二ノ郭に至る明確な虎口がなかったので、この土壇はもしかしたら二ノ郭前面の虎口郭に繋がる木橋の入口であったかもしれない。二ノ郭の南には逆L字型をした三ノ郭が伸び、三ノ郭南端には枡形虎口が築かれている。三ノ郭の先には、更に四ノ郭・五ノ郭が細長く伸び、両曲輪の間は段差だけで区画され、段差の手前の脇に南斜面に通じる虎口が開かれている。一方、二ノ郭・主郭の両側には腰曲輪が延々と築かれ、主郭背後は円弧状の堀切が穿たれている。堀切は西端で折れて、竪堀となって落ちている。堀切の北東には自然地形の平場(北郭か?)があり、その先にも堀切が穿たれている。またこの平場の南西端には片堀切が穿たれ土橋で連結された小郭がある。
武茂東城は、技巧的な縄張りは持たないが、武茂西城と共に武茂城の両翼を防衛する城砦として機能していたことがうかがわれる。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.742160/140.173509/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
武茂東城は、武茂城の出城である。武茂氏の菩提寺である乾徳寺のある谷を挟んで、武茂城と相対するように築かれている。だいぶ前に訪城しようとしたが、既に夕暮れだったのと、まだ薮漕ぎに慣れていない頃だったので、途中で撤退していた。今回、15年ぶりの再訪である。
武茂東城は、北東から南西に向かって伸びる細長い尾根上に5つの曲輪を連ねている。最上段に主郭があり、わずかな段差で南の二ノ郭と分かれている。二ノ郭は南西に細長く伸び、南端に一段低い段曲輪があり、その前面に堀切を挟んで物見台とされる土壇を置いている。但し、二ノ郭に至る明確な虎口がなかったので、この土壇はもしかしたら二ノ郭前面の虎口郭に繋がる木橋の入口であったかもしれない。二ノ郭の南には逆L字型をした三ノ郭が伸び、三ノ郭南端には枡形虎口が築かれている。三ノ郭の先には、更に四ノ郭・五ノ郭が細長く伸び、両曲輪の間は段差だけで区画され、段差の手前の脇に南斜面に通じる虎口が開かれている。一方、二ノ郭・主郭の両側には腰曲輪が延々と築かれ、主郭背後は円弧状の堀切が穿たれている。堀切は西端で折れて、竪堀となって落ちている。堀切の北東には自然地形の平場(北郭か?)があり、その先にも堀切が穿たれている。またこの平場の南西端には片堀切が穿たれ土橋で連結された小郭がある。
武茂東城は、技巧的な縄張りは持たないが、武茂西城と共に武茂城の両翼を防衛する城砦として機能していたことがうかがわれる。
三ノ郭の枡形虎口→
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.742160/140.173509/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
タグ:中世平山城