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馬場美濃守屋敷(山梨県北杜市) [古城めぐり(山梨)]

DSCN1071.JPG←屋敷地の現況
(2020年7月訪城)
 馬場美濃守屋敷は、武田信玄の重臣馬場美濃守信房(信春)の居館である。馬場氏は、武田信虎の時代に伊豆守虎貞を最後に絶えていたが、1546年に釜無川流域の地域武士団「武川衆」の教来石民部少輔信春が信玄の命でその名跡を継いだ。そして鬼美濃と恐れられた原虎胤の死後、その武名にあやかるようにと信玄より美濃守の名乗りを許された。信玄の子勝頼の時代に、長篠の合戦で多くの重臣と共に61歳で討死した。また信房は、知勇兼備で信玄の主要な合戦には必ず参戦して功績を上げたほか、築城の名手としても知られ、信玄時代の武田氏の名城の多くは信房の縄張りになると伝えられる。

 馬場美濃守屋敷は、白州保育園付近にあったとされる。市史跡となり標柱も立つが、遺構はない上、『甲斐の山城と館』では、「ここに特定した根拠もはっきりしない」とする。尚、信房の菩提寺である自元寺付近も馬場氏屋敷であったとの説がある。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.808434/138.327194/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


武田三代の城

武田三代の城

  • 作者: 岩本 誠城
  • 出版社/メーカー: 山梨ふるさと文庫
  • 発売日: 2020/06/15
  • メディア: 単行本


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