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城端城(富山県南砺市) [古城めぐり(富山)]

DSCN4067.JPG←城跡に立つ善徳寺太鼓楼
 城端城は、戦国時代に荒木大膳(善太夫、六兵衛ともされる)が城主であったと伝えられる。大膳は、1559年に福光にあった善徳寺を招き、城地や城門を寄進したと伝えられる。善徳寺は、本願寺9世実如から寺号を免許され、加賀・越中・能登3ヶ国の惣禄(頭寺)に任ぜられた寺であったので、大膳は一向宗の熱烈な信者だったのだろう。佐々成政の越中支配時代には、成政の家臣河地才右衛門が城端城を守ったと言う。この他、斎藤九右衛門が城主であったとも伝えられるが、詳細は不明。

 城端城は、山田川とその支流の池川に挟まれた段丘上に築かれている。現在の善徳寺の境内に城があったとされる。明確な遺構はなく、背後に段丘崖を控えた地勢しか、明確なものはない。しかし城端の町中の道路は各所でT字形や鉤形の折れを設け、城下町の名残を残している。また町の北端には出丸町と言い、そこを通る坂道は出丸坂と言うので、城端城の出丸があったのだろう。尚、善徳寺の北東隅の太鼓楼は、荒木氏時代の遺構とされる。それにしても善徳寺は堂々たる伽藍の寺で、さすがに北陸の本願寺系統の寺は規模が大きい。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.515621/136.901203/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:中世崖端城
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