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桜井館(宮城県多賀城市) [古城めぐり(宮城)]

DSCN0191.JPG←桜井館のある丘
(2020年11月訪城)
 桜井館は、歴史不詳の城館である。1548年に作成された『留守分限帳』には、留守氏の家臣団の中に「さくらい(桜井)」の名が見える。また『多賀城町誌』では、留守氏の家臣黒川氏の居館と推測している。

 桜井館は、多賀城市役所のすぐ西側にある比高10m程の小丘に築かれている。過去に行われた発掘調査の報告書によると、主郭の後部(西側)に土塁を築き、背後を堀切で分断し、堀切のすぐ東側に腰曲輪を1段置いていたらしい。ほぼ単郭の簡素な構造の城館で、現在も遺構は残っていると思われるが、現地を訪れたところ、桜井館のある丘は不動産会社の管理地となっており進入不可能であった。おまけに周りは住宅地だらけの上、北側には家族連れが遊んでいる公園があるなど、とても山林を探索できるような環境ではなかった。破壊される前に、いつの日か遺構が開放される日を望みたい。尚、以前は北側の公園に館跡の標柱があったようだが、現在はそれも無くなってしまっている。

 お城評価(満点=五つ星):―(未踏査のため評価なし)
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.293591/141.002923/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


宮城県の歴史 (県史)

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  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2010/01/01
  • メディア: 単行本


タグ:居館
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