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三枝土佐守虎吉屋敷(山梨県中央市) [古城めぐり(山梨)]

DSCN7245.JPG←館跡の段丘
(2021年2月訪城)
 三枝土佐守虎吉は、武田氏の家臣である。三枝氏は古代の名族であったがその後断絶し、武田信虎の時代に石原守種の次男丹波守守綱が三枝氏の名跡を継いで再興したと言われている。守綱の子が土佐守虎吉である。虎吉の長男勘解由左衛門尉守友、次男源左衛門守義は、長篠合戦で討死した。3男平右衛門昌吉は、父虎吉と共に天正壬午の乱以降、徳川家康に仕えた。昌吉は後に東向村の館に本拠を移して三枝氏の本家筋となり、昌吉以外の子は独立して各地に散り、それぞれ徳川氏に仕えて繁栄したと言う。

 三枝土佐守虎吉屋敷は、七覚川の支流の小河川沿いの高内と呼ばれる段丘先端部に築かれている。かつては4つ程の曲輪が南北に並んだ縄張りであったらしいが、現在館跡は民家と畑に変貌しており、明確な遺構は見られない。ただ段丘の東西には堀跡の低地があり、館の地勢はよくわかる。尚、民家裏の段丘辺縁部に館跡の石碑と祠があるが、民有地の中なので遠くから眺めることしかできなかった。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.575477/138.564516/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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