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小松柵(岩手県一関市) [古城めぐり(岩手)]

DSCN9217.JPG←川に囲まれた擬定地の地勢
 小松柵は、俘囚の長安倍氏が築いた城柵で、安倍氏12柵の一つである。1057年11月に黄海の戦いで大敗した源頼義が自軍の勢力回復に努める間、安倍貞任は強勢を誇っていた。安倍氏打倒に燃える頼義は、出羽の豪族清原氏に援軍を請うこと再三に及び、1062年、族長清原光頼は遂にこれを容れて弟武則を総大将とする大軍を派遣した。源頼義・清原武則連合軍が最初に攻撃したのが小松柵で、柵を守る安倍宗任とその叔父良照の軍と戦闘になった。大兵を擁する源氏・清原氏連合軍は優勢で、激戦の末に小松柵は炎上し、宗任は敗走したと言う。

 小松柵は、磐井川と久保川に囲まれた谷起島と呼ばれる半島状台地に築かれていたらしい。この台地の東端部に「小松柵擬定地」の標柱が立っている。遺構はないが、柵を築く適地であったことは、現在の地勢からもうかがえる。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.923718/141.098549/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


蝦夷の末裔―前九年・後三年の役の実像 (中公新書)

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  • 作者: 高橋 崇
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1991/09/01
  • メディア: 新書


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