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山名氏館(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

DSCN8595.JPG←館跡との説がある光台寺
 山名氏館は、後に室町幕府の四職に名を連ねた守護大名山名氏の、草創期の居館である。山名氏は清和源氏新田氏の一族で、新田義重の子義範が上野国多胡郡山名に分封され、山名氏を称したことに始まる。義範は治承・寿永の乱(いわゆる源平合戦)の際、源頼朝の御家人として平家追討の搦手大将軍源義経に従って活躍し、「平氏追討源氏受領六人」の一人として伊豆守に任じられた。以後、8代にわたってこの地に居住したと言う。時氏の時に元弘の乱となり、当初は新田義貞に、後には足利尊氏に従って戦功を挙げ、室町幕府が成立すると重臣となった。伯耆など西国の守護職に任じられたため西国を本拠とし、時氏の子師義の代では山名一族で西国11ヶ国の守護となり、日本66ヶ国の1/6を領したことから「六分の一殿」と呼ばれる程の強豪の守護大名になった。

 山名氏館の所在地は諸説あるが、一説には現在の光台寺の地にあったとされる。遺構は全くないが、門前に館の解説板が立っている。尚、西の山上には山名城があり、これも山名氏が築城したとの伝承が残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.276550/139.043548/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


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タグ:居館
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